2018年がん最新報告

2018年9月15日国立がん研究センターから、日本の最新がん統計が発表されました。

罹患数は大腸が胃を抜いて1位に

これによると、2014年の1年間に新たにがんと診断された症例の推計数は、男501,527例 女365,881例 男女計 867,408例と、2013年の男女合計値 計848,830例より増加していました。部位別に罹患数を見ると、男性は胃、肺、大腸、前立腺、肝臓の順で多く、女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順で多くなっています。男女合わせた合計では1位大腸、2位胃と大腸が胃を抜いて1位になっています。

死亡数は肺が1位

2016年にがんで死亡した人は372,986人(男性219,785人、女性153,201人)でした。男女別に見ると、男性は肺、胃、大腸、肝臓、膵臓の順で多く、女性は大腸、肺、膵臓、胃、乳房の順で多くなっています。男女合わせた合計では1位肺、2位大腸、3位胃の順でした。

がん死亡臓器の年齢による変化

がん死亡の原因となる臓器の年齢による変化をみてみると、男性では40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)の死亡が多くを占めていますが、70歳代以上になるとはその割合はやや減少し、肺がんと前立腺がんの割合が増加するようになっています。一方、女性では、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が多くを占めていますが、高齢になるほどその割合は減少し消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加するようになっています。

2人に1人ががんに罹患する時代

最新の2014年がん罹患データに基づいた生涯累積罹患リスクの算出では、生涯でがんに罹患する確率は、男性62パーセント(2人に1人)、女性47パーセント(2人に1人)です。また、最新の2016年がん死亡データに基づいた生涯累積死亡リスクの算出では、生涯でがんにより死亡する確率は、男性25パーセント(4人に1人)、女性16パーセント(6人に1人)で、2015年がん死亡データと比較して変化ありませんでした(男性25パーセント、女性16パーセント)。

詳しくは下記をご覧ください。

国立がん研究センター お知らせ 2018年9月15日【プレスリリース】日本のがん罹患数・率の最新全国値公表

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