広島県は、令和2年5月14日に国の緊急事態宣言の対象地域から解除されました。その後、5月25日にはすべての都道府県で緊急事態宣言が解除されています。これを受けて、日本消化器内視鏡学会は令和2年5月29日付けで内視鏡検査について以下の提言を発表しました。
「緊急性のない待機的な内視鏡検査や内視鏡検診に関しても、長期にわたる休止は患者や検診受診者に重大な不利益を生む可能性は否定できません。また、確実な感染防護下における内視鏡診療においては、手技を介した内視鏡従事者及び被検者間の感染は世界的にも報告されておりません。本学会としては、このたびの全国的な緊急事態宣言解除に伴い、適切なトリアージと確実な感染防護策をとって頂ければ、検診を含む通常消化器内視鏡診療の再開は可能と考えます」
また、現在、広島市内の新型コロナウィルス感染状況は落ち着いていると考えられ、広島市では令和2年6月1日から集団検診を再開しています。
当院で広島市の内視鏡検査での“胃がん健診”を受けることができます
以下の内視鏡検査についてもお勧めしています
◎定期的な胃内視鏡検査でのフォロー
- ピロリ菌感染の既往のある方(除菌された方を含む)
- 胃がん治療歴のある方
◎定期的な大腸内視鏡検査でのフォロー
- 大腸ポリープ治療歴のある方
- 大腸がん治療歴のある方
不要不急の外出を控え巣ごもり生活が続く状況ですが、健康診断やこれまで通りの定期検査を受けて健康管理に努めてください。
新型コロナウィルス感染が疑われる症状がある方は、内視鏡検査を受ける前にご相談をください
- 持続する感冒症状や37.5℃以上の発熱、息苦しさ(呼吸困難感)、強いだるさ(倦怠感)のいずれかがある
- 2週間以内の新型コロナウイルスの患者やその疑いがある患者との濃厚接触歴がある
- 2週間以内の海外渡航歴がある
- 明らかな誘因のない味覚・嗅覚異常がある
- 明らかな誘因なく4−5日続く下痢等の消化器症状がある