胃がんについて

胃がん

以前より日本人に多いがんの一つです。1998年以来、死亡数は肺がんについで第2位となりましたが、現在でも年間約5万人の方が胃がんで亡くなられています。ピロリ菌感染が主なリスク要因であることは間違いなく、衛生環境の改善により感染率が低下した若い世代には胃がんの発病が少なくなってきています。しかし、中高年以上での発病は今でも少なくないため定期的に胃がん検診を受けることが大切です。ピロリ菌を除菌すると胃がんにならないと誤解されている方がいます。ピロリ菌除菌によって胃がんのリスクが低くなることが期待されていますが、除菌が成功しても胃がんになる方はいます。除菌治療の成功、失敗にかかわらず胃がん検診を継続して受けていただくことが大切です。我が国ではバリウムを用いた胃透視での胃がん検診が行われており、胃がん死亡数の減少に貢献してきました。しかし、早期の胃がんを見つけるためには内視鏡検査での胃がん検診が優っています。平成29年度から一般住民検診でも内視鏡を用いた胃がん検診が行われるようになりました。早期胃がんに対する内視鏡治療の技術的進歩は目覚ましいものがあります。早期に発見できるように、今後は内視鏡を用いた胃がん検診に努めて下さい。

胃がんのリスク要因

ヘリコバクターピロリ菌感染    ピロリ菌について

多量の塩分

喫煙

多量の飲酒

こげた食べ物

身内に胃がんを患った方がいる

胃潰瘍の既往

胃がんを早期に見つけるためには

一年に一回、内視鏡検査による胃がん検診を受ける    胃内視鏡検査の流れ・詳細